2017年10月17日
「イサベル~波乱のスペイン女王~」

inouemini2

デジタルプレミアムコース:チャンネル銀河(135ch)

放送日
月~金 深夜0:00~

(番組概要)

スペインを統一に導き、スペイン史上最も偉大な女王の1人として挙げられるイサベル1世。父フアン2世が他界したことにより王室を追放され、貧しく辛い幼少期を過ごしたが、再び王室に戻ることを許される。カスティーリャの王位継承者候補として、王室内外から様々な謀略の的にされながらも後継者争いに勝利し、女王として戴冠、スペイン王国建国に至る彼女の人生を描く歴史ドラマ。

(井上公子の今日のイチバン↓)

歴史ドラマは、現実の歴史にフィクションが加わって人物像がより鮮明になった時、ぐぐぐ~っと引き込まれていく事がある。
 忘れもしない、小学5年生の「ベルサイユのばら」との出会い。マリー・アントワネットというお姫様が「王妃」として生きていく、生まれた時から背負っているその宿命を思った時。人間はどのように生き、結果として歴史を作ってきたのだろう・・・そしてそのうねりの中に私も存在するという現実を漠然と、茫然と感じたものです。
 イングランド女王エリザベス一世の誕生を描いた「エリザベス」もよかったな。私の好きなケイト・ブランシェットが、はかなげで、か弱いお姫様から、一国を背負う強い強い女王に生まれ変わっていく重みが、痛々しく、神々しかった。
そして、この「イサベル」です。「エリザベス」とは1世紀違いの先輩王妃です。こちらも陰謀渦巻く中を、自らの運と才気によって歴史を切り拓いていく。周りが仕組んだ政略結婚を退け、自身の選んだ王子様と結婚、その結果スペイン王国が誕生。その後のスペイン無敵時代が到来するのです。コロンブスを支援したことでも知られ、まさに一時代を作り上げた歴史の立役者。
さて、お話は出身国のカスティーリャ女王にイサベルが納まり、側近がこれまでを振り返るところから始まります。幼い王女から、成人した女王まで同じ女優が演じますが、この方、あんまり変わりません。ただ、衣装や、髪型で少女らしさを表していて、ちょっと、初めの当たりは混同してしまいます。そして、とにかくかわいいです。ケイト・ブランシェットのようなひとくせふたくせ感がまるでなく、どろどろのお話の中に咲く、一輪の白い花…そんな清涼感があります。この後、この可憐で無垢なお姫様がどのように難所を切り抜け、のし上がっていくのか・・・変貌するのか、しないのか、楽しみなところです。

2017年10月15日
ゾンビ ディレクターズカット版

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© 1978 THE MKR GROUP INC. All RIGHTS RESERVED.

デジタルプレミアムコース:ムービープラス(122ch)

放送日
10月23日(月)23:05~

(番組概要)

死者たちが“ゾンビ”となって蘇り、次々と人間を襲い始める。奴らを殺すには脳を破壊するか頭部を切断するしかない。ゾンビに襲われた者もゾンビとなり、やがて世界は人肉を求めるゾンビで溢れてゆく。人間たちはショッピング・モールに逃げ込むが、そこでさらなる恐怖に遭遇し・・・。

(井上公子の今日のイチバン↓)

「ゾンビ」がこの世に生まれたのは宗教儀式からという。
1930年代に初めてのゾンビ映画が誕生し、1970年代にはイタリアやフランスでブームになり、スプラッター要素も加わって、ロメロやサム・ライミなどが登場する・・・
 一時、ホラーはサイコが人気となり、ゾンビはB級の憂き目にあうが、今はどうでしょう。テレビドラマもゲームもゾンビゾンビ・・・。それを焼き直してシリーズ化して映画もゾンビ!
私たちはなぜ、これほどまでにゾンビに惹かれるのでしょうか・・・?
 今回ご紹介する「ゾンビ(原題はDAWN OF THE DEAD)」突如、地球上にゾンビが現れ、人類は危機に瀕するところから始まります。なぜ、どこから来たのかわからない、ウイルスなのか、病気なのか、解決法は頭部を破壊することのみ。生きた人間を襲うので、人々はパニックになります。
 この映画には4人の人間が協力しながら生き延びようとします。始めは、ゾンビとはいえ、人間の姿形を持つ敵を撃つことにためらいを隠せない。当然のことでしょう。でも、それが当たり前になって来ると、なにか仮想ゲームのような遊びが生まれてくる。ゾンビは動きがゆっくりなので、何か滑稽な存在に映る。それを引き付けて、ゲームのように撃つ・・・。固めて撃つ・・・。やっつけて笑う・・・。人間としての感覚がマヒしていくのです。相手は敵だし、ましてや人間ではないし、戦争の現場とは、わけが違うのですが、何かそれにしても違和感を覚えます。
仲間を失いながら、生き延びる3人。そこへ新たな敵が・・・同じ生き残りの人間です。イージーライダーよろしく、3人が隠れ家にしているショッピングモールに乗り込んでくる。「独り占めは許さない」と正義を振りかざして。そして、ゾンビたちを巻き込んで、悪行三昧。3人を追い出しにかかります。うーん、人間の敵は結局は人間。やりきれない気持ちです。で、結果、悪人たちはゾンビの餌食に・・・ここにスプラッターが…今見てもエグいです。
最後、二人になった主人公たちは夜明けの空へヘリで飛び立つ。当てもないのに・・・。 この映画、グロテスクな中に、ユーモラスなゾンビのシーンがちりばめられています。人間の愚かさを、皮肉を込めて笑ってるようです。
 あらためて、その意味深さに胸を打たれる「ゾンビ」クラシックを今一度ご覧になってはいかがでしょうか?

2017年10月10日
映画「水戸黄門」

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©東映

デジタルプレミアムコース:時代劇専門チャンネル(159ch)
放送日 :10月15日(日)22:15~
10月29日(日)14:00~

(番組概要)

常陸の国。水戸光圀(東野英治郎)が住む西山荘の近くで、二人の侍が大勢の武士たちに襲われていた。二人は炭焼小屋に逃げ込むが、火矢が打ち込まれて炎上する。燃え盛る小屋の中から、風車の弥七(中谷一郎)が一人の若侍(栗原小巻)を救いだし、西山荘に運び込む。若侍は女だった。その女は、光圀に「加賀百万石の領民のために、加賀へお越しください」と必死に訴える。女の身でありながら命がけで水戸までやってきたのは、加賀藩前田家城代家老・奥村作左衛門(三船敏郎)の息女・由美だった。加賀藩では、次席家老の村井主水(安部徹)が、自分の妹で、藩主・前田綱紀(武内享)の側室である百合の方(鮎川いづみ)の子・松千代を立て、正室の嫡男を廃し、加賀百万石を乗っ取ろうと企んでいた。加賀藩での容易ならざる事態を察した光圀は、加賀への旅立ちを決意する。

(山本淑子の今日のイチバン↓)

水戸黄門は、坂本龍馬と並ぶ時代劇の国民的スターだろう。長年ゴールデンタイムに高視聴率を叩きだし、時代劇低迷期にも安定した人気を誇ってきた。高貴な方を強い家来たちが守り、悪い奴をやっつけながら旅をする、勧善懲悪のテッパンドラマである。夏目雅子が三蔵法師を演じてヒットした西遊記も似た構成だった。お供の者が個性豊かで笑いも誘い、最後は必ず「この紋所が…」の決まり文句が登場して悪人たちがひれ伏す。どんなにひどい悪事が繰り広げられても、落としどころが決まっているのでこちらは安心して観ることが出来るのだ。悪人は必ず権力者や金持ちで、庶民の味方の黄門様は、理不尽な扱いにもめげず頑張って働いている大衆の心を救ってくれた。それは今観ても通じるものがある。前半は偽黄門の話で笑わせて、後半はお家乗っ取りのシリアスなドラマ。利より義を重んじる武士道が描かれる。俳優は皆芸達者で飽きさせない。日本人の美意識を再確認できる秀作である。

2017年9月19日
義将列伝

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©2017 The History Channel Japan.  All rights reserved.

デジタルプレミアムコース:ヒストリーチャンネル(134ch)
放送日 :9月30日(土)23:00~

(番組概要)

徳川家康を中心とした東軍と、石田三成を中心とした西軍が激突し、まさに天下分け目の大戦となったこの戦いは、わずか1日で雌雄を決した。
だがそこには、単純に東軍と西軍、敵と味方とに分けることのできない、それぞれの武将たちの「義」と「利」が絡み合った人間ドラマがあった・・・。 世が乱れ、力が支配し、生き抜くためには裏切りや調略、はたまた親子であっても信じられない壮絶な時代。武将たちにとって「利」を追求し生きることは当然の生き方であった。
そんな戦国の世にあって、信念のもと、己の信じる「義」を貫き、 「利」とまさに対極の「義」に生きた武将たちがいた。 豊臣秀吉に仕え、一徹に秀吉の理想と野望を実現。秀吉の死後、己が信じる「正しさ」を貫き関ヶ原の戦いに懸けた石田三成。 彼を筆頭に、自らの信念のもと関ヶ原で西軍として戦った真田幸村、直江兼続、大谷吉継、立花宗茂・・・関ヶ原の戦いにおける5人の義将たちの生きざまを掘り下げていく。(オリジナル制作番組)

(山本淑子の今日のイチバン↓)

東軍、西軍というと、かつての正月番組「芸能人かくし芸大会」を思い出す。そうか、もしかして、東軍西軍は関ヶ原の合戦から取ってたのか。よく知ってるようで、あんまり知らない関ヶ原の合戦。豊臣秀吉に忠義を尽くした石田光成率いる西軍、対して東軍は反豊臣で天下統一を目論んだ徳川家康が中心となった。どちらにつくのか、自らの命だけでなく、治める国の運命をも左右する決断を、武将たちは下さなければならない。忠義を取るか利を取るか。番組は、この厳しい選択を迫られた4人の武将にスポットライトをあて、様々な考証を重ねて、そこに展開する武将たちの生き様を描き出している。再現映像も交えて、ややこしい状況をわかりやすく解説してくれるので、私のような歴史音痴でも大丈夫。わずか1日足らずで決着を見た天下分け目の大合戦、切り口を変えれば多くのドラマが生まれるはず。映画になってるぐらいだから、一度、舞台化にトライしてもおもしろいかも。

2017年9月9日
タイム・アフター・タイム

yamamoto

 

 

 

© Warner Bros. Entertainment Inc.

デジタルプレミアムコース:AXN(148ch)
放送日 :〔字〕毎週水曜22:00~ 〔二〕毎週木曜23:00~

(番組概要)

2017年3月に全米ネットワークABCで放送されたばかりの最新テレビシリーズを日本独占初放送! 1895年に発表された古典SF小説で、世界的ベストセラーとなった「タイムマシン」。その著者であるH・G・ウェルズが実はタイムマシンを発明し、現代のニューヨークを訪れていた・・・。 しかも彼が来た目的は、タイムマシンを使って逃走した”切り裂きジャック”を捕まえるため!カール・アレクサンダー&スティーヴ・ヘイズ原案の「Time After Time(原題)」をテレビシリーズ化。1979年には映画版も作られた人気作です! 主人公H・G・ウェルズを演じるのは「ハリー・ポッターと謎のプリンス」に出演した英国俳優フレディ・ストローマ。そして彼の友人にして、その正体は恐るべき殺人鬼”切り裂きジャック”である医師ジョン・スティーブンソンを演じるのは人気テレビシリーズ「リベンジ」のジョシュ・ボウマン。 「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「ザ・フォロイング」のケヴィン・ウィリアムソンが製作総指揮・脚本を手がけ、「ブラインドスポット」のマルコス・シーガが製作総指揮と監督を務めるミステリーアドベンチャーの秀作です!

(山本淑子の今日のイチバン↓)

ニコラス・メイヤーの同名映画「タイム・アフター・タイム」のリメイクドラマである。シンディ・ローパーの名曲とも同名。エンディングに流れるという噂もあったけど、聞けなかった。そう言えば、歌詞とストーリー、ちょっとオーバーラップしなくもない。H.G.ウェルズが、1893年のロンドンから切り裂きジャックを追って、現代にタイムトラベルするのだが、そこで出会った女性を守るという展開。主役となるウェルズはSFの祖としてあまりにも有名。「タイムマシン」を始め、「モロー博士の島」「宇宙戦争」「透明人間」などの作品を生み出した。おもしろいのは、ウェルズがタイムマシンを完成させていたという設定。著書の中で、第一次世界大戦前に原子爆弾の投下を予見する記述を残しているぐらいだから、未来に行っていたのではという仮説も説得力がある。展開が早く、けっこうスリリング。1話でガーッと進んじゃいます。ただ、ウェルズの髭は剃らない方がぜったい良かった。