2017年1月25日
夏の終り

inouemini2

夏の終り

デジタルプレミアムコース:女性チャンネル♪LaLa TV(123ch)

放送日 :1/28(金)深夜0:30~ほか

(番組概要)

瀬戸内寂聴が自身の体験を綴った小説を満島ひかり主演で映画化。

小林薫、綾野剛が演じる2人の男性の間で苦悩する女性を描く。

(井上公子の今日のイチバン↓)

女性の圧倒的支持を集める”恋愛の教祖”30年前なら「ユーミン」だけど、現在の私の年齢なら「瀬戸内寂聴」か。
今月のLaLaTVは瀬戸内寂聴特集。自伝的小説の映画化と、実話を描いたストーリー。主演が満島ひかりと宮沢りえ。どちらも見逃せない~~~
その見逃せないうちの一本が「夏の終わり」
タイトルからしてドラマチック。切ない響きがあります。「冬の終わり」だったら…全然違うものですね。
 瀬戸内寂聴の過去については多少知識がある。出家のいきさつ、さして作家としての成功・・・。その事実は置いておいて、一人の女性の物語に締め付けられような、かきむしられるような、そして鮮やかに解放される・・・語りは最小限に進むので、やはり、多少の前知識があった方がわかりやすいかも。 とにかく、好きな映画です。フランソワ・オゾンとか、トライ・アン・ユンとかの世界を思い起こさせます。
満島ひかりがいい!彼女の打ち捨てられた仔猫のようないたわしさが主人公の葛藤を実寸大に共感できる。
 小林薫もいい!!なんとこんな役の似合うことか。ずるい男の極致。ただ流されるに任せて、自分の意志は決して表にしないのだ。
セリフがいい!昭和の丁寧さ、よそゆきさが無理なく漂ってて、昭和30年代の映画を見てるよう。
背景の、質素ながら地に足の着いた、きちんとした暮らしぶりの道具類もいい。主人公の生業である藍の型染めの工程が見えるところもいい。淡々と作業のみを見せる、すごく好きなシーン。
そして音楽・・・。この音楽家を知らないけれど、エンディングにも流れるテーマ的な曲・・・。エンドレスなのだ。曲は普通、起承転結?何せ、始まりがあり、盛り上がって(いわゆるサビ)、終結するものだが、時々、こんな曲がある。続けようと思えば、延々に続く。終わりそうだ…と思ってたら、ふっと始まりに帰ってる。終わらせるにはフェードアウトしかない。主人公はそうしなかった。自らの意志で終曲させて、次の曲へと移っていくのだ。夏の終わりに・・・。途中苦しいけど、最後にさわやかさが残ります。

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