2017年8月14日
オオカミ少女と黒王子

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©八田鮎子/集英社 ©2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
デジタルプレミアムコース:日本映画専門チャンネル(125ch)

放送日
8月20日(日)16:35、8月27日(日)18:50ほか

(番組概要)

彼氏いない歴=年齢の女子高生がニセ彼氏を演じてくれるイケメン男子と出会うが、彼はドS性格全開の“黒王子”だった!?理想のカレを演じてもらう条件はドS王子への絶対服従。ウソから始まる人生最初のホンキの恋の行方は…。二階堂ふみと山﨑賢人の共演によるラブコメディ。高校1年生のエリカ(二階堂ふみ)は彼氏がいたことがないにもかかわらず、恋愛経験豊富な友人たちに見えを張り、彼氏がいるふりをする“オオカミ少女”だった。本当に彼氏がいるのか友人たちに疑われ始めたエリカは、街で撮ったイケメンの写真を見せて自分の彼氏だと言い張りその場をしのぐが、そのイケメンが同じ学校に通う恭也(山﨑賢人)だと知ってしまう。

(井上公子の今日のイチバン↓)

「ウソも方便」私たち人間はウソをつく生き物だ。「ウソついたことない」人なんているのだろうか。子どもの頃、誰もが「ウソはいけません」と教えられる。けれど、年を重ね経験を積むうちに「ウソも方便」が共通認識になっていく。ウソには悪いウソと良いウソがある。身勝手な言い分だが、ケースバイケースでしょう?
 末期がん患者で余命いくばくもない人に「大丈夫、治るから」と希望を失わせないウソ。一見美しいが、本人にとっては厳しいウソ。そう、ウソをつくと人の心は罪悪感にさいなまれ、本当のことを言って楽になりたくなる…って取調室みたい・・・。でも、患者のことを思えば、自分の心がいくら苦しくても、相手のためにウソを突き通すという苦行を貫く。相手を思うウソは美しいが、人は往々にして保身のウソをつく。
 仕事で、家庭で、自らの失敗をカバーして、あわよくば利を上げようとウソをついてしまう。そのウソがどんな結果を招くか、それがもとでどんな窮地に追い込まれるか、つくときは考えない、その場をしのぐためだもの。
二階堂ふみと門脇麦。私の中では評価の高い若手女優の二人。それぞれに、与えられた役目を果たしたが、ちょっと役が不足では?二階堂はアヒル口を多用して、主人公のキャラを楽しんだと思う。クライマックスでの忍者走りも必見!リュック背負うと確かに腕は振れないんだよね。
 さて、高校生のストーリー、ラストに修学旅行らしき行事に向かって話は進む。「研修旅行」と語られる。東京の高校生は神戸(関西方面)に行くんだな。納得。しかも、神戸の震災記念館で語り部から体験談を聞いている。
高校生らしさ、リアル感を演出してる。リアルは大事。主人公はじめ高校生たちはリアルを充実させるため、?充実してると思われたいため、見栄を張りウソをつく。リアルな高校生像を演出して、見る側の共感を得たい・・と制作側は思うのではないか。でもこの映画は違う。同級生がモデルやハーフみたいな面子ばかりで、勉強や部活のシーンなく、家族の絡みもなく(唯一、門脇麦の弟、菜々緒が主人公山崎賢人の姉として登場)、高校生のリアルなんて求めてないのだ!高校を舞台にしただけの恋愛映画なのだ。だから、主人公が二階堂ふみでいいし、余分な背景は要らないのだな。
 それにしても、男子は弱いな。山崎賢人演じる「黒王子」は親の離婚から立ち直れず、素直になれない。「アオハライド」の東出昌弘も、そんな面を抱えてた。救ってくれる女子を待ってるだけじゃダメじゃん。今や「シンデレラ・シンドローム」は、立場逆転なのですね。

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