2017年10月10日
映画「水戸黄門」

yamamoto

 

 

 

©東映

デジタルプレミアムコース:時代劇専門チャンネル(159ch)
放送日 :10月15日(日)22:15~
10月29日(日)14:00~

(番組概要)

常陸の国。水戸光圀(東野英治郎)が住む西山荘の近くで、二人の侍が大勢の武士たちに襲われていた。二人は炭焼小屋に逃げ込むが、火矢が打ち込まれて炎上する。燃え盛る小屋の中から、風車の弥七(中谷一郎)が一人の若侍(栗原小巻)を救いだし、西山荘に運び込む。若侍は女だった。その女は、光圀に「加賀百万石の領民のために、加賀へお越しください」と必死に訴える。女の身でありながら命がけで水戸までやってきたのは、加賀藩前田家城代家老・奥村作左衛門(三船敏郎)の息女・由美だった。加賀藩では、次席家老の村井主水(安部徹)が、自分の妹で、藩主・前田綱紀(武内享)の側室である百合の方(鮎川いづみ)の子・松千代を立て、正室の嫡男を廃し、加賀百万石を乗っ取ろうと企んでいた。加賀藩での容易ならざる事態を察した光圀は、加賀への旅立ちを決意する。

(山本淑子の今日のイチバン↓)

水戸黄門は、坂本龍馬と並ぶ時代劇の国民的スターだろう。長年ゴールデンタイムに高視聴率を叩きだし、時代劇低迷期にも安定した人気を誇ってきた。高貴な方を強い家来たちが守り、悪い奴をやっつけながら旅をする、勧善懲悪のテッパンドラマである。夏目雅子が三蔵法師を演じてヒットした西遊記も似た構成だった。お供の者が個性豊かで笑いも誘い、最後は必ず「この紋所が…」の決まり文句が登場して悪人たちがひれ伏す。どんなにひどい悪事が繰り広げられても、落としどころが決まっているのでこちらは安心して観ることが出来るのだ。悪人は必ず権力者や金持ちで、庶民の味方の黄門様は、理不尽な扱いにもめげず頑張って働いている大衆の心を救ってくれた。それは今観ても通じるものがある。前半は偽黄門の話で笑わせて、後半はお家乗っ取りのシリアスなドラマ。利より義を重んじる武士道が描かれる。俳優は皆芸達者で飽きさせない。日本人の美意識を再確認できる秀作である。

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