2017年12月18日
人生フルーツ

yamamoto

 

 

 

(C)東海テレビ

「人生フルーツ」

デジタルプレミアムコース:日本映画専門チャンネル(125ch)
放送日 :12月30日(土)21時45分~

(作品解説↓)

ニュータウンの一角で、自然とともに暮らす老夫婦を映すドキュメンタリー。数々の意欲作を送り出してきた東海テレビ製作ドキュメンタリーの劇場版。90歳の建築家・津端修一さんとその妻・英子さんにカメラを向け、その豊かな老後の暮らしぶりと、60年間連れ添ってきた2人の深い夫婦愛を見つめていく。かつて日本住宅公団のエースとして活躍した建築家の津端修一さんは、1960年代に自然との共生を目指した愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの基本設計を手がけるも、そこは無機質な大規模団地に取って代わられてしまう。やがて津端さんはその土地に平屋を建て、雑木林を育て始め、雑木林は里山の風景を甦らせる。自ら育てた野菜や果物を巧みに料理する妻の英子さんと寄り添いながら60年。90歳を迎えた津端さんに新たな依頼が舞い込む。

(山本淑子の今日のイチバン↓)

その家はまるでおとぎ話のようだ。庭には手をかけて育てた野菜や四季折々に実る果実の木。そのひとつひとつに手書きの看板が付いている。機織り機や手作りの燻製器、小さかった孫娘に作ったドールハウス。そこには修一さんと英子さんという二人の老夫婦が住んでおり、「出来るだけ自分の手で」をモットーにゆっくりと丁寧な暮らしを営んでいる。「こんなふうに暮らしたい」と多くの人が思うだろう。ただ、二人の暮らしは、昨日今日できたものではなく、多くの時間とチャレンジを積み重ねてきた結果なのだということを、映画は伝えている。建築家として都市計画に携わった修一さんが、はげ山を雑木林にする計画を働きかけ、住民総出でどんぐりを植えて、何年も何年もかけて山は風の通り抜ける雑木林に成長した。こういった営みが二人の生活に集約されているのだろう。だから私たちは感動する。人は自然の一部なのだと改めて思う。心洗われる一篇である。

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