2018年1月18日
鬼龍院花子の生涯

yamamoto

 

 

 

 

© 東映

「鬼龍院花子の生涯」

デジタルプレミアムコース:日本映画専門チャンネル(125ch)
放送日 :1月25日(木)21時00分~

(あらすじ)

宮尾登美子の同名小説を、五社英雄監督がスケール豊かに映画化したヒット作。大正から昭和の激動期、運命に翻弄されつつ自身を貫く女性を熱演した夏目雅子が、ブルーリボン賞に輝き、名台詞“なめたらいかんぜよ”は流行語になった。土佐の侠客・政五郎(仲代)の養女となり、正妻と妾が同じ敷地で暮らす鬼龍院家で、男女の業を間近で見てきた松恵(夏目)だが、養父が実娘の婿として家を継がせようとしていた教師と、恋におちてしまう。

(山本淑子の今日のイチバン↓)

若くして逝った夏目雅子の代表作。「なめたらいかんぜよ!」映画は観てなくても、このセリフを知ってる人は多いのでは?喪服姿の夏目が凛として切った、この土佐弁の啖呵が大流行した。もう何年もたった今、じっくりと観直してみる。人の記憶とは頼りないもので、断片的には覚えていたが、そのほとんどを忘れていた。一番驚いたのは、タイトルの「鬼龍院花子」が夏目雅子ではなかったということである。夏目の役は、やくざの鬼龍院政五郎一家に養女としてもらわれた松恵であり、彼女がこの物語の語り手なのである。肝心の「花子」は、この人誰?調べてみたら、アングラ劇団の看板女優さんでした。なるほど。この花子との対比で、松恵の聡明な美しさがより際立った。仲代達也のユーモアさえ感じる怪演は言わずもがな、脇役に至るまですべてのキャスティングが絶妙なのに加え、美術の細部に渡るこだわり、陰影の美しい照明、チャンバラにダイナマイトの豪快な仕掛け、五社英雄の演出には唸る。まさに、映画史に残る一作!

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