2017年11月15日
はいからさんが通る

 

inouemini2

「はいからさんが通る HDリマスター版」 ©大和和紀/講談社・日本アニメーション

デジタルプレミアムコース:ファミリー劇場(157ch)

放送日
毎週日曜日 12:00~

(番組概要)

「あさきゆめみし」の大和和紀原作、日本を代表する名作少女漫画をアニメ映画化した『劇場版 はいからさんが通る 前編-紅緒、花の 17 歳-』が 11 月 11 日(土)に公開することを 記念し、TV シリーズ「はいからさんが通る」をHDリマスター版でお届け!11 月 5 日(日)12:00 より 4 週連続で全 42 話を放送します!ハイカラで好奇心旺盛な少女・紅緒が激動の大正 時代に人生を翻弄されながらも力強く生きていく姿をご覧ください!

(井上公子の今日のイチバン↓)

ああ、懐かしのアニメ・・・記憶の彼方へ葬られていたものが、蘇る。
最近では「ベルサイユのばら」があったし、あとは「キャンディキャンディ」が再放送されたら嬉しいな・・・しかし、「キャンディキャンディ」は著作権をめぐる骨肉の争い…という大人の事情で再放送は難しいらしい。
 さて、懐かしくて勇んで見てみたが・・・年月とは残酷なもので、記憶はあいまい、あれ?そんな人いた?のレベル。そして「少佐って、なんで金髪?しかも、目が青いときある~」「絵が雑すぎる~」「そんなギャグ、ありか?」昔は、好きな漫画がアニメになって動いてる…それだけで満足だったのかもね。なんてちっぽけな幸せで満足できていたんでしょう。
これだけはしっかり脳裏に焼き付いてること。それは大正ロマンの女学生ファッション。袴に編み上げブーツですよ!大学の卒業式には、袴にブーツにするか、草履で無難に行くか、最後まで悩んだな。
結局、草履でしたが、当時長かった髪を紅緒風に後ろでまとめて、大きな塩瀬のリボンをつけました。懐かしい~。もう一つは(これは、後から思い出しなことだけど)「紅緒」という名前に影響されてた。女の子が生まれたら、名前の後ろに「緒」が付く名前にしようと思ってたんだけどな…。
さて、あらためて見ると、主人公・紅緒の天真爛漫なおてんばぶりが、何とも愛らしい。やり過ぎの嫌味でもなく、無理矢理でもない、本当に素直に感情移入してしまう。名作のヒロインとはそういうものなんだな。そして、そんなシンプルなキャラクターが受け入れられる牧歌的というか、いい時代だったんだな。
この度、劇場版で蘇るらしい。もう公開されているので、チャンスがあれば見てみてください。そして、このオリジナル版と見比べてみれば・・・新作の方が絵は絶対にきれいだけど、味の面ではどうか?
そうそう、テーマ曲は新しくなるのかな?昔のフォーク調もノスタルジックでよかったけど・・・。

2017年10月26日
目撃者

yamamoto

 

 

 

© 2016 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

デジタルプレミアムコース:スーパー!ドラマTV(124ch)
放送日 :毎週金曜22:00~

(番組概要)

密会中の少年二人が殺人事件を目撃してしまった。自分たちの秘密の関係が知られることを恐れ、警察に通報することができない彼らをよそに、犯人は目撃者の口を封じるべく行動を開始する……。最新サスペンスシリーズ、独占日本初放送!

(山本淑子の今日のイチバン↓)

自然豊かな小さな町を、保安官の女性が車で走っている。どことなく憂うつな表情。何か起こりそうな予感。この田舎町で、いつどんな事件が起きるのかとワクワクしていたら、なんといきなりボーイズラブ。しかもけっこうディープ。かつ長い。うーん、このシーンいる?間もなくおじさんとおばさんのラブシーンも。ベッドシーンじゃなくても仲良しだっていうのは描けそうなもんですが。やっぱり視聴率アップなのかなあ。私としては、サスペンスな展開を邪魔された感がアップ。でもそれ以外は、かなりよく出来てるなあと思います。これはきっと色んな愛の形を描きたかったドラマなんじゃないか。禁断の逢瀬ゆえに殺人事件を目撃しても通報できないティーンエイジャー。薬物中毒の母親に会いに行く息子。里子と言う形の血のつながりのない家族。複雑な状況が事件をさらに複雑にしていくような気がする。さて、これからどんな方向に向かっていくのか、(余計なシーンには目をつむって)目が離せません。

2017年10月17日
「イサベル~波乱のスペイン女王~」

inouemini2

デジタルプレミアムコース:チャンネル銀河(135ch)

放送日
月~金 深夜0:00~

(番組概要)

スペインを統一に導き、スペイン史上最も偉大な女王の1人として挙げられるイサベル1世。父フアン2世が他界したことにより王室を追放され、貧しく辛い幼少期を過ごしたが、再び王室に戻ることを許される。カスティーリャの王位継承者候補として、王室内外から様々な謀略の的にされながらも後継者争いに勝利し、女王として戴冠、スペイン王国建国に至る彼女の人生を描く歴史ドラマ。

(井上公子の今日のイチバン↓)

歴史ドラマは、現実の歴史にフィクションが加わって人物像がより鮮明になった時、ぐぐぐ~っと引き込まれていく事がある。
 忘れもしない、小学5年生の「ベルサイユのばら」との出会い。マリー・アントワネットというお姫様が「王妃」として生きていく、生まれた時から背負っているその宿命を思った時。人間はどのように生き、結果として歴史を作ってきたのだろう・・・そしてそのうねりの中に私も存在するという現実を漠然と、茫然と感じたものです。
 イングランド女王エリザベス一世の誕生を描いた「エリザベス」もよかったな。私の好きなケイト・ブランシェットが、はかなげで、か弱いお姫様から、一国を背負う強い強い女王に生まれ変わっていく重みが、痛々しく、神々しかった。
そして、この「イサベル」です。「エリザベス」とは1世紀違いの先輩王妃です。こちらも陰謀渦巻く中を、自らの運と才気によって歴史を切り拓いていく。周りが仕組んだ政略結婚を退け、自身の選んだ王子様と結婚、その結果スペイン王国が誕生。その後のスペイン無敵時代が到来するのです。コロンブスを支援したことでも知られ、まさに一時代を作り上げた歴史の立役者。
さて、お話は出身国のカスティーリャ女王にイサベルが納まり、側近がこれまでを振り返るところから始まります。幼い王女から、成人した女王まで同じ女優が演じますが、この方、あんまり変わりません。ただ、衣装や、髪型で少女らしさを表していて、ちょっと、初めの当たりは混同してしまいます。そして、とにかくかわいいです。ケイト・ブランシェットのようなひとくせふたくせ感がまるでなく、どろどろのお話の中に咲く、一輪の白い花…そんな清涼感があります。この後、この可憐で無垢なお姫様がどのように難所を切り抜け、のし上がっていくのか・・・変貌するのか、しないのか、楽しみなところです。

2017年10月15日
ゾンビ ディレクターズカット版

inouemini2

© 1978 THE MKR GROUP INC. All RIGHTS RESERVED.

デジタルプレミアムコース:ムービープラス(122ch)

放送日
10月23日(月)23:05~

(番組概要)

死者たちが“ゾンビ”となって蘇り、次々と人間を襲い始める。奴らを殺すには脳を破壊するか頭部を切断するしかない。ゾンビに襲われた者もゾンビとなり、やがて世界は人肉を求めるゾンビで溢れてゆく。人間たちはショッピング・モールに逃げ込むが、そこでさらなる恐怖に遭遇し・・・。

(井上公子の今日のイチバン↓)

「ゾンビ」がこの世に生まれたのは宗教儀式からという。
1930年代に初めてのゾンビ映画が誕生し、1970年代にはイタリアやフランスでブームになり、スプラッター要素も加わって、ロメロやサム・ライミなどが登場する・・・
 一時、ホラーはサイコが人気となり、ゾンビはB級の憂き目にあうが、今はどうでしょう。テレビドラマもゲームもゾンビゾンビ・・・。それを焼き直してシリーズ化して映画もゾンビ!
私たちはなぜ、これほどまでにゾンビに惹かれるのでしょうか・・・?
 今回ご紹介する「ゾンビ(原題はDAWN OF THE DEAD)」突如、地球上にゾンビが現れ、人類は危機に瀕するところから始まります。なぜ、どこから来たのかわからない、ウイルスなのか、病気なのか、解決法は頭部を破壊することのみ。生きた人間を襲うので、人々はパニックになります。
 この映画には4人の人間が協力しながら生き延びようとします。始めは、ゾンビとはいえ、人間の姿形を持つ敵を撃つことにためらいを隠せない。当然のことでしょう。でも、それが当たり前になって来ると、なにか仮想ゲームのような遊びが生まれてくる。ゾンビは動きがゆっくりなので、何か滑稽な存在に映る。それを引き付けて、ゲームのように撃つ・・・。固めて撃つ・・・。やっつけて笑う・・・。人間としての感覚がマヒしていくのです。相手は敵だし、ましてや人間ではないし、戦争の現場とは、わけが違うのですが、何かそれにしても違和感を覚えます。
仲間を失いながら、生き延びる3人。そこへ新たな敵が・・・同じ生き残りの人間です。イージーライダーよろしく、3人が隠れ家にしているショッピングモールに乗り込んでくる。「独り占めは許さない」と正義を振りかざして。そして、ゾンビたちを巻き込んで、悪行三昧。3人を追い出しにかかります。うーん、人間の敵は結局は人間。やりきれない気持ちです。で、結果、悪人たちはゾンビの餌食に・・・ここにスプラッターが…今見てもエグいです。
最後、二人になった主人公たちは夜明けの空へヘリで飛び立つ。当てもないのに・・・。 この映画、グロテスクな中に、ユーモラスなゾンビのシーンがちりばめられています。人間の愚かさを、皮肉を込めて笑ってるようです。
 あらためて、その意味深さに胸を打たれる「ゾンビ」クラシックを今一度ご覧になってはいかがでしょうか?

2017年10月10日
映画「水戸黄門」

yamamoto

 

 

 

©東映

デジタルプレミアムコース:時代劇専門チャンネル(159ch)
放送日 :10月15日(日)22:15~
10月29日(日)14:00~

(番組概要)

常陸の国。水戸光圀(東野英治郎)が住む西山荘の近くで、二人の侍が大勢の武士たちに襲われていた。二人は炭焼小屋に逃げ込むが、火矢が打ち込まれて炎上する。燃え盛る小屋の中から、風車の弥七(中谷一郎)が一人の若侍(栗原小巻)を救いだし、西山荘に運び込む。若侍は女だった。その女は、光圀に「加賀百万石の領民のために、加賀へお越しください」と必死に訴える。女の身でありながら命がけで水戸までやってきたのは、加賀藩前田家城代家老・奥村作左衛門(三船敏郎)の息女・由美だった。加賀藩では、次席家老の村井主水(安部徹)が、自分の妹で、藩主・前田綱紀(武内享)の側室である百合の方(鮎川いづみ)の子・松千代を立て、正室の嫡男を廃し、加賀百万石を乗っ取ろうと企んでいた。加賀藩での容易ならざる事態を察した光圀は、加賀への旅立ちを決意する。

(山本淑子の今日のイチバン↓)

水戸黄門は、坂本龍馬と並ぶ時代劇の国民的スターだろう。長年ゴールデンタイムに高視聴率を叩きだし、時代劇低迷期にも安定した人気を誇ってきた。高貴な方を強い家来たちが守り、悪い奴をやっつけながら旅をする、勧善懲悪のテッパンドラマである。夏目雅子が三蔵法師を演じてヒットした西遊記も似た構成だった。お供の者が個性豊かで笑いも誘い、最後は必ず「この紋所が…」の決まり文句が登場して悪人たちがひれ伏す。どんなにひどい悪事が繰り広げられても、落としどころが決まっているのでこちらは安心して観ることが出来るのだ。悪人は必ず権力者や金持ちで、庶民の味方の黄門様は、理不尽な扱いにもめげず頑張って働いている大衆の心を救ってくれた。それは今観ても通じるものがある。前半は偽黄門の話で笑わせて、後半はお家乗っ取りのシリアスなドラマ。利より義を重んじる武士道が描かれる。俳優は皆芸達者で飽きさせない。日本人の美意識を再確認できる秀作である。